玄関階段のタイル貼り替え|剥がしてわかった下地の状態と、下地を整えるまで【中編】

前編では、北海道の玄関タイルに起こりやすい「凍害」と、傷みの範囲を見極めることの大切さについてお話しました。

 

今回は、実際の玄関階段のタイル貼り替え工事を、着工前から順番に追っていきます。

 

完成すると見えなくなってしまう部分も含めて、

タイルを剥がしたあと、どんな状態だったのか

新しいタイルを貼る前に、何をしているのか

をご紹介します。


 

着工前|まずは現在の状態を確認

 

工事をはじめる前に、まず玄関階段全体の状態を確認します。

今回の玄関階段は、タイルの剥がれや、一部に浮きが確認できる状態でした。

見た目ではタイル表面の変化として現れていますが、この段階では、その下がどのような状態になっているのかまではわかりません。

 

そこで、既存のタイルを剥がしていきます。


 

タイルを剥がして、初めて見えてきたもの

 

既存のタイルを剥がしていくと、表面からは分からなかった下地の状態が見えてきました。

今回、特に変化が大きかったのは階段の下3段です。

タイルの下にあった既存の下地には、その下のコンクリート層との間に浮きや剥がれが生じている部分があり、一部は手で触れるだけでもパリパリと剥がれるほどの状態でした。

 

特に階段の下3段では、広い範囲で剥がれを確認。

階段の下部は、雨水や雪解け水の影響を受けやすい場所であることから、水の侵入や冬の間の凍結・融解が、傷みの一因となった可能性も考えられます。

一方、階段の上部では、浮きや剥がれが確認された範囲は比較的軽微でした。

同じ階段であっても、場所によって下地の状態には違いがあったのです。


 

表面から見える状態と、その下の状態は同じとは限らない

今回のような状態は、タイルが貼られたままでは確認できません。

 

表面からは、「ここが浮いている」「ここが剥がれている」ということはわかっていても、

その下までどの程度影響しているのか

どこまで既存の下地を取り除く必要があるのか

それは、実際にタイルを剥がしてみて初めてわかることがあります。

 

だからこそ、タイルの貼り替えは

古いタイルを剥がして、新しいタイルを貼れば終わり。

というわけではありません。

 

新しいタイルをきちんと貼るためには、まずその下にある部分を整える必要があります。


 

新しいタイルを貼る前に、下地を整える

 

浮いている下地を取り除いていくと、その下のコンクリートの状態も見えてきます。

今回は、コンクリートの一部が欠けているところがありました。

 

また、階段上部では浮いている下地を削り取ったことで、表面に凹凸ができていました。

この状態のまま、新しいタイルを貼るわけにはいきません。

 

そこで、コンクリートが欠けている部分、下地を削ったことで凹凸ができた部分、それぞれにモルタルを塗り、下地を整えていきます。

 

完成したあとには、新しいタイルの下に隠れてしまう部分です。

ですが、これから新しいタイルを貼っていくためには欠かせない工程です。

 

表に見える部分を整える前に、まず見えなくなる土台を整える。

貼り替え工事では、こうした下準備も行っています。


 

次回|北海道の屋外タイルの選び方と施工

 

下地が整ったところで、次回はいよいよ新しいタイルを貼っていく工程をご紹介します。

 

北海道の冬を見据えたタイル選びから、施工、そして完成までを追っていきます。

お楽しみに!


 

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